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ガスパール・カサドのこと
年末にガスパール・カサドの無伴奏チェロ組曲の楽譜を買ったので、せっかくだからちょっとさらっているところ。わかりやすい第2と第3楽章から。この曲は一応バッハの組曲に影響を受けて書いたということになっているらしいけど、曲自体は全然そんな雰囲気はなくて、スペインの人なのでそういうエスパニックな雰囲気になっているのが親しみやすい。全曲通しても15分くらいの短い曲だし、チェリストの書いた曲なので難しいけど弾けないことはなさそう。
本人が弾いた録音がないのかと思ってネットで探してたんだけど、どうもないらしい。結構録音残ってる人なのにね。まぁでもこの人はシューベルトのアルペジョーネ・ソナタをオーケストラ伴奏にしてしまったり(恐れ多くもメンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管に伴奏させて弾いてる録音もある)、バッハの無伴奏の録音では変ホ長調の第4番をヘ長調にしてとてつもなく明るく輝かしくしてしまったり、結構やりたい放題の感はあるけどかなり面白い。ちなみにウェブサイトもある。
というわけでうちでかき集めたCDは4種類。シュタルケルは速すぎ、ブルネロはいろいろこねくり回しすぎ。NAXOSの看板チェリスト、マリア・クリーゲルはとても上手くて第1楽章はあまりに素晴らしいけど、残りの2つの楽章がなんかこねくり回しすぎの感がして僕は馴染めない。楽譜と違ってピッチカートで弾いている箇所も多くて、今までは気にしなかったけどなまじっか楽譜を知ってしまうと違和感が大有り。うちにあるのはUniversal Editionのだけど、他の出版社からも出てるのだろうか。そして全曲通して一番堂に入ってるのは借り物のCDだけど、林峰男氏。この人特有の非常に太くて力強い音がこれでもかと炸裂。
その峰男氏が審査員を務めたという「ガスパール・カサド国際チェロコンクールin八王子」、出場者の演奏がホームページで見れた(!)んだけど、いつの間にか見れなくなっていました。残念。見たときの感想は、今のネットはすごいなぁというのと、日本人と他の国の人たちとではあまりにレベルが違うなぁということ。あれでは確かに、とても最後までは残れない。BSでも放送されてたらしいけど、それを見たらしい知人のおばさんは全然素人なのに「あの韓国の丸い女の子、すごい上手だった。日本の子はだめだわ、全然レベルが違うもん」と言っていた。今や国際コンクールで優秀な成績を収めることができるのは石坂団十郎氏のみか。
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