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2007年04月03日

「音楽家の肖像」その2

昨日紹介した、中日新聞夕刊に連載されている「音楽家の肖像」、現役世代の2人目はやっぱりというか、大植英次。最近よくCDも発売されてきてます。僕はこの人の名前を聞くといろいろと思い出すことがある。バーンスタインの最後の来日ツアーはロンドン交響楽団とだったんだけど、当日になってプログラムの前半をアシスタントの若い日本人に振らせてバーンスタインは後半しか振らなかったので、バーンスタインだからと高いチケット料金を払ったお客さんの中には当然気に入らない人もいて、演奏会後にスポンサーだった某証券会社(日本で最大手)とちょっとごたごたが生じた、なんて話が昔々にあった。そういう話を聞いてから、僕はどうも証券会社というものに胡散臭い匂いを感じてしまって好きになれない。

その時のアシスタントの若い日本人ってのが、大植英次。

上の話は東京でのコンサートの話で、名古屋で振ったのはマイケル・ティルソン・トーマス。この名古屋のコンサートは、うちの父親が又穂のたー坊からチケットをもらってきたので、僕も聴きに行った。最初は確かベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番でまだよかったんだけど、2曲目がアイヴスの交響曲、メインはリヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲だったか、家庭交響曲とか英雄の生涯だったかもしれないけど、まぁ何にしても1回聴いただけで理解しろと言うには不可能な曲たちで、そんな曲たちに対する免疫などなかったから、非常にグロッキーになって帰ってきた記憶がある。今でも僕の生涯の中で最悪なコンサート、ベスト1に輝く一品。

ちなみにその時の会場は、当時すでに取り壊しが決まっていた愛知文化講堂だった。僕って文化講堂に入ったことって何回かあったのだろうか、ひょっとしてこの時1回きりだったかもしれないけど、その光景は今でも目に焼きついている。いかにも講堂というような、クラシック音楽とは縁遠い雰囲気の舞台に、見たこともない打楽器がたくさん並び...。これから恐ろしいショーが始まるという匂いがぷんぷん漂ってたなぁ。

リヒャルト・シュトラウスという作曲家は有名なんで、彼の曲は度々耳にしたりエキストラ頼まれて弾いちゃったりすることがあるけど、アメリカ現代の作曲家チャールズ・アイヴズの作品とは幸いなことに、それ以降接触することはなく、平穏無事な人生を送ってきた。

というわけで、大植英次という名前を聞くと思い出すことがいろいろある。でも彼の指揮による演奏は未だ1度も聴いたことがない。あららら。

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