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2008年05月06日

クレメンス・ハーゲン

今日はしらかわホールへ、ハーゲンカルテットのチェロ奏者であるクレメンス・ハーゲンとシュテファン・ヴラダーの演奏会へ行ってきた。ベートーヴェンの3番、ショスタコーヴィチ、バッハ無伴奏の1番、ブラームスの2番という、これでもかと有名なチェロ・ソナタばかりを集めた演奏会。アンコールはラフマニノフのヴォカリーズ。

ハーゲンカルテットは昔一度だけ生で聴いたことがあって、その時はあんまりチェロの音量が大きくないなぁという印象だったんだけど、今日はむしろ、かなり鳴らすピアノを相手にも負けずに弾いてるなぁという全然反対の印象だった。とてもよかった。ベートーヴェンはこの日の演奏の中で一番素晴らしいように感じられて、若いショスタコーヴィチによる才気溢れる作品は才気が溢れすぎていて僕には未だよくわからない。休憩後のバッハはメヌエットが印象に残ってて、短調の中間部を長調の部分より早いテンポで弾いていて、今までこういうのは聴いたことなかったけど別に問題ないよね。最後のブラームスは非常な力演でお腹いっぱい楽しみました。

さて、しらかわホールではよくある、CDを買うと終演後にサインがもらえるというのにあっさりつられるミーハーは、休憩中にCD売り場を物色。通常売られているものの他に、本人が持ち込んだというマイナーレーベルのマニアックなCDが2種。1つはザルツブルクのたぶん音大生オケを相手にしたエルガーの協奏曲、もう1枚はなんとフリードリヒ・グルダのチェロ協奏曲!
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ハインリヒ・シフによる名盤の他にも録音しちゃう人がいたんだね。セレブ風のおばさまが「これはエルガー?は?グルダ?」とかなんとか店員さんとやりあって結局買ってたけど、おばさま、それ、うち帰って聴いたら、なんぢゃこりゃ、とか思うよ絶対。

そして終演後に、サインもらいながらベートーヴェンの第2楽章のことを聞いてみた。シンコペーションのリズムが印象的なこの楽章を、スラー・スタッカートみたいにして弾くのを聴いたのは初めてだった。こっちも英語が不自由なんでその場ではよくわからず、帰ってきて楽譜見て確認したりして、どうやらテヌートとかスタッカートが付いてるわけではなくて、原典に書いてあるピアノのフィンガリングを基にしているらしい、という結論に至った。クレメンス・ハーゲンは10年くらい前にパウル・グルダとこの曲を録音しているので改めて聴いてみたけど、今日のようには弾いていなかった。話をしているときにピアニストのヴラダーさんがさかんに「フィンガリングが4、3、4、3になってるんだ」と言ってきたので、今日の解釈は彼のアイデアだったのかもしれない。

あとバッハのジーグもなんか変な部分があった。繰り返しても同じように弾いていたので、明らかに意図的にやってると思うんだけど、そんな版は見当たらず、結局わからずじまい。これも聞いてこればよかったけどサイン会では後ろもつかえてるし。

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