« 2009年03月 | メイン | 2009年05月 »
モーツァルティアーデ
昨日は「モーツァルティアーデ」と題された酒井淳氏のクラシカルチェロ・リサイタルを聴きに、電気文化会館ザ・コンサートホールへ行ってきました。モーツァルトの四男、フランツ・ザビエル・モーツァルトの「グランド・ソナタ ホ短調」を中心にすえ、これとダンツィの「ドン・ジョヴァンニの主題と変奏」をモーツァルトの2曲の幻想曲ハ短調とニ短調ではさみ、さらにこれらをベートーヴェンの2曲の「魔笛の主題による変奏曲」ではさむ、という手の込んだプログラム。チェロにはガット弦を張り、ピアノはアントン・ワルターのフォルテピアノのコピーと、楽器にもこだわってます。
クラシカルチェロは、思ったより音が通って、わりと後ろの方の席で聴いていたのだけれど全然距離を感じなかった。ピアノとの音量のバランスもいいし、何より低弦の、コントラバスとの相の子のような深い響きがいい。スチール弦ではああいう音が出ないのです。酒井氏の演奏は何年か前にバッハの無伴奏を聴いたのが最後かなぁ、その時よりとても味のある演奏で、とてもよかった。珍しい曲を聴ける楽しさと演奏者の深化を感じる楽しさと、両方楽しめてとてもよかった。
さて、初めて聴くフランツ・ザビエルの「グランド・ソナタ」ですが、沈鬱な第2楽章と快活な第3楽章は興味深く聴いたけど、第1楽章はちょっと冗長に感じた。メンデルスゾーンがチェロソナタ第1番を書いた時に影響を受けたそうだけど、メンデルスゾーンの方がはるかに完成された立派な曲に思える。アンコールでウォルフガング・アマデウスの未完の「アンダンティーノ」を弾いてくれて、これも僕は存在は知っていたけど聴くのは初めてだったんだけど、簡潔な曲ながら不思議と詩情があるような気がするんだなぁ。息子の曲より断然印象深く感じた。アマデウスの曲だと知らされて聴いたからかしらん。
再び
今日の昼に久しぶりに上前津の中華料理屋(ここのこと書くのは初めてだな)へ行ったら、めちゃめちゃ忙しいのに「はやしくん」とかマスターが話しかけてきました。「昨日弟がきたよー。坦々麺のレシピ聞いたんだよ、来週から出すから」とか言ってました。
お、亀山まで行かなくてもまたあの味を味わえるのかと、ちょっと楽しみ。その昔御器所へ通った方は、今度は上前津に通ってください。
不況以外にも
何日か前の朝のニュースで、クラシック音楽業界に不況が直撃している、というのがやってました。先日の新聞の記事と内容はかぶるんだけど、この朝のニュースでは海外オーケストラの来日中止の他、日本のオーケストラの苦しい台所事情も話題になっていました。不況でチケットが売れず、企業からの支援金も減っているとのこと。
どうなんだろうか?最近はDVDも安くなったし、YouTubeもある。ベルリン・フィルはネット上での定期演奏会配信を始めた(ラトル指揮のブラームス2番4楽章が試視聴できます)けど、世界最高のオーケストラのリアルタイムの演奏を世界のどこにいても見て聴くことができる。恐ろしい世の中だ。わざわざチケット買って足を運んでその辺のオーケストラを聴きに行くなんて、そんな機会が減るのは間違いないんじゃないかなと。チケット売れないのは単に不況だからだけではなく、他の要因もおおいにあるような気がする。
でもそんなこと言ってても仕方ないし、もともと生演奏には臨場感という大きな強みがあるわけで、企画に独自色を出して、また聴きたいなぁと思わせる演奏をしていれば、チケットはきっと売れると、そんなふうに前向きに考えてもらって面白い演奏会をどんどん提示してもらいたいなぁと感じる今日この頃。
